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【ギャラリー展示】西山利春 名画カバー展「自分さがしの名画彷徨」

  • ygcat6
  • 2024年4月15日
  • 読了時間: 3分

更新日:3月14日

2024年4月1日より、西山利春さん名画カバー展「自分さがしの名画彷徨」が開催しました。


タイトルにあるように、西山さんは日本画と水墨画の名作をカバー(模写)した作品を多く描かれています。陶芸家・河井寛次郎の「この世は自分を探しに来たところ」という言葉に共感したという西山さん。模写を通じて日本の美と感受を求める、それが西山さんにとっての“自分探し”であり、そのような姿勢で制作を続けられているそうです。


今回は、そのカバー作品を中心に若干のオリジナル作品を加えて展示を行いました。


ショーケース内は主に日本画の名作カバーを展示。見ていると、日本が培ってきた美とその伝統がひしひしと伝わってくるようです。





廊下にはオリジナルも加えた作品を並べました。ホーム中庭を通して見てみると、植栽と相まって見事な風情がありますね。



展示作品から2点ご紹介します。画像下の文章は西山さんによる解説です。


紅葉滝

秋のシーズンによく行く富士ゴルフ場のティーグラウンド横にある紅葉。

小枝の葉先の紅葉が滝のように地上に流れ落ちている。地上は岩だが、岩の代わりに円山応挙の谷川を模写し入れてみた。葉の表現は足立美術館にある大観の紅葉図を真似て入れてみた。


荒磯

27歳の若さで東京美術学校(東京藝大)の2代目校長となった岡倉天心。新しい絵画の創造を目指し、文部省と衝突。横山大観、下村観山、菱田春草らを引きいて、日本画改革のために茨城県の五浦に本拠地を移した。

生活上の苦境に耐えながらも日本画史に残る名作を描き続けた。創作の途次、天心は陸王丸と名付けた小舟にのってこの荒磯に漕ぎ出た。波を活写するために建てた六帖程の六角堂は、この荒磯の岩の上にあった。

今も土饅頭型の丸い墓の背後に天心がその志を立てたかのように、2本の松がすくっとそびえている。


次に、本展示についての経緯をご紹介します。

当ホームにご夫婦でご入居の旦那様と西山さんは以前からのご友人であり、このたびのご縁もそこから始まりました。ご夫婦の奥様も日本画や書の素晴らしい作品を作る方でしたが、闘病中でいらっしゃいました。西山さんも「ぜひ奥様にも見ていただきたい」と展示の準備を進めてくださいました。ところがそれを楽しみにされていた奥様が展示を前に残念ながらご逝去され、レクイエムの意味も込めての本展示となりました。下は西山さんからのごあいさつ文です(クリックで拡大表示できます)。


写真は西山さん。会社経営もされており、お忙しい中展示いただきました。ありがとうございました。


オーシャンプロムナード湘南ギャラリーは、一般の方も入場無料で観覧いただけます。ぜひ素晴らしいアートに会いにお越しください。


西山利春 名画カバー展 自分さがしの名画彷徨

会期:2024年4月1日(月)~6月1日(土)

会場:オーシャンプロムナード湘南・1Fギャラリー


▼告知チラシ(クリックで拡大表示できます)



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