避難所生まれのアーティスト 遠藤昭三 ダンボールアート展『心の花』 あれから11年 東日本大震災原発事故あの日を忘れない
- ygcat6
- 2022年2月14日
- 読了時間: 2分
更新日:3月15日
会期:2022年2月14日~3月26日
アーティスト:遠藤昭三(えんどうしょうぞう)
展示ジャンル:ダンボールアート
“避難所生まれのアーティスト”遠藤昭三氏によるダンボールアート展。同氏より、本展覧会に向けてメッセージを頂きました。
ダンボールアート展『心の花』開催に寄せて 遠藤昭三
東日本大震災から11年がたとうとしています。震災発生時、私も避難を余儀なくされた1人です。ピーク時は2500名が利用した避難所(ビッグパレットふくしま)で3カ月を過ごし、その後避難仮設住宅に4年3カ月おりました。現在は復興公営住宅に住んでいます。
避難所ではダンボールがさまざまな用途で使われます。間仕切りになり、敷物になり、配給食を入れる箱になります。
ダンボールアートは、避難所において欠かすことのできないダンボールを使って、避難者が少しでも前向きになればと始めました。ボタンやアジサイの花、鯉のぼりなどを書いて切り貼りしたところ、茶色のダンボールが鮮やかな“花”に変身。それを見て避難者の顔がパッと明るくなったあの瞬間は、今でも忘れられません。避難所での3カ月の生活と、そこで出会った人々との輪は、私にとって宝物です。
以来11年にわたってダンボールアートを作り続け、震災の記憶の語り部として、全国で展示させていただいています。
このたびのダンボールアート展、湘南地方の皆さまの心に響くものがあれば幸いです。

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